TAMAISM

旅の記録とか舞台訪問とか(旧OFFTAMA)

「ふらいんぐうぃっち」春の青森をロードバイクで走ってきた Part 1/3 (@青森県弘前市)

毎年恒例のはずが…

自分が「ふらいんぐうぃっち」という作品に触れてからというもの、半ば自動的というか、それから毎年のように青森県を訪れるようになっています。当時は青森県自体がかなり遠い地のように感じていたものの、今となっては飛行機一本で行くことができるので近所といえば近所のようなもの。

本来なら2020年のGWもそんな感じで気軽に行くつもりだったのですが、例のコロナの件でお流れになってしまい、そのまま夏~秋頃は登山に没頭していたことで結局この年は青森県に行けずじまいでした。予定では主にふらいんぐうぃっち9巻の舞台訪問をしようと思っていたんですけど、まあ仕方ない。

で、今年2021年は10巻(毎年1巻ずつ発売されている)が発売されるということで、是非ともその前に一度弘前に行っておきたい。でも冬の時期は移動がちょっと大変になるし、やはり弘前と言えば春に訪れるのがベスト。

というわけで、数年ぶりに「弘前の桜」を見たくなったので大型連休前に行ってきました。

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もはや恒例行事となりつつあるFDAの輪行ボックス。

名古屋空港は結構な回数利用しているものの、ここで自分と同じように輪行ボックスを利用している人を未だ見たことがありません。というかロードバイクを預けている人すら見たことがないので、利用者は相当少ないっぽい。そろそろ係の人に顔を覚えられていてもおかしくないレベル。

あ、今回の青森訪問は、当初ではGWにやるつもりでした。せっかくなので久しぶりに弘前の桜も満喫したいし、宿は当日か前日くらいに適当に見つけて、あとは気ままに舞台訪問とライド中心って感じでね。

でもGWの本州の天気予報を見る限りだとそこまで天気が良くなさそうで、特に東北に限っては連日曇りか雨。桜の開花も例年より9日程度早く、これならGWに行く意味があまり感じられなかったために、行くのを一週間早めたというわけです。

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というわけで青森空港に到着。

旅における各移動手段の魅力はそれぞれあると思うけど、飛行機の場合は「現地を俯瞰で見ることができる」ということだと思います。空港周辺だけではく、はるか上空から町の様子や地形などを確認することができる。3次元的な移動の特徴をそのまま体現したかのような景色を眺めながら、空港に着陸していくのが個人的にはかなり好きですね。

これから旅をはじめていくぞというタイミングでこれだけの"状況確認"をすることができるのだから、ワクワク度でいうと飛行機はかなりのものなんじゃないかな。

岩木山神社へ

さて、無事に青森県に到着したところで、今回の青森旅の主な目的は以下の通り。

  1. ふらいんぐうぃっち9巻の舞台訪問
  2. 温湯温泉宿泊
  3. 中村旅館宿泊

当初は一番上だけの予定でしたが、せっかくなので宿泊要素も充実させたいと思い、かねてから目をつけておいた宿を予約しておきました。

これは前にも言ったことだけど、旅の行程があらかた確定しているのだから、自分が泊まる場所はやっぱり好きなところを選びたいもの。まして今回は移動距離も大したことはなく、あくまで散策メインなのも決め手になりました。

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天気が良すぎる件について

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岩木山もはっきり視認できます

とりあえず、青森空港からダウンヒルをして弘前市街を目指す。

本格的な舞台訪問については翌日やるつもりなので、今日のメインイベントは花見と散策。このまま弘前市街へ直行しても良いものの、これだけの快晴なのだから寄り道をしなければもったいないというもの。なので、国道7号を南下していく中でちょくちょく脇道に逸れたりしてました。

というか、この日は本当に自分でも驚くくらいに雲ひとつない青空だ。ちょっと上を見上げてみれば、まるで吸い込まれていきそうになるくらいに澄んだ青色が広がっている。これだけいい天気だと気分も弾んでくるな。

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ところで、弘前周辺の地形で代表的な山といえば言うまでもなく「津軽富士」こと岩木山です。

この辺りは全体的に平野が広がっていて、なおかつ田畑が多いことから非常に見通しが良い。こんもりとした形状の岩木山はそんな平野部の中で一際目立っている存在で、しかも青空と対象的な残雪が存在感を際立たせているのが分かります。

流石にどこからでも見える…とまではいきませんが、今日みたいな快晴の日にはある種の目印みたいになってくれて非常に助かる山でもあります。現在地から岩木山があの方角に見えてるんで、目的地はあっちか、みたいな。

この日の一発目の目的地はその岩木山の麓にあるため、文字通り岩木山へ向かって走ってればいずれ到着するという道理。実に単純明快だ。

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今回の旅もコミック持参です

そして岩木山神社へと到着。

ここは自分が弘前訪問の際にはほぼ毎回訪れているくらいにはお気に入りの場所で、今回のふらいんぐうぃっち9巻の表紙になった場所でもあります。今回の旅が充実したものになりますように、という願掛けの意味合いも含めて、最初に参拝しておくことにしました。

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岩木山神社の素敵なところの一つは、やはり背後に岩木山が控えているというところじゃないでしょうかね。

境内から拝殿に向かうにつれて徐々に上に上っていくというのは山に近い神社ならではものですが、あれだけのインパクトを誇る岩木山がすぐ裏手にあって、まさに山岳信仰の雰囲気がそこかしこに満ちている。ちなみに、岩木山神社は岩木山への登山口のうちの一箇所になっていて、自分もかつてはここから岩木山の頂上に向かいました。

手水舎からは岩木山からの湧き水がとめどなく溢れていて、その水の恵みの存在を実感せずにはいられません。補給がてらにここで水分補給しましたが、あまりの美味しさに感動するくらいでした。

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めっちゃ疲れそうな体勢

で、表紙に写ってる彼らは一体何なのかというと、岩木山神社における狛犬なんですねぇ。

正確に言うと楼門を囲っている玉垣のそばにいるので玉垣狛犬といい、ご覧のように向かって右側が上向きに、左側が下向きになっています。このような向きになっている狛犬は他で見たことがなく、どうしてこんな造りになっているのかも不明。もっとも、彼ら以外にも境内にはいわゆる一般的な狛犬もいるので、なんらかの意図があって制作されたことは間違いなさそう。

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岩木山神社は、本当にいつ来ても癒やされるところだ。

全体的な色使いもお気に入りで、自然の中に石畳や朱色の建物が混在しているというのが実に良い。特に新緑の季節だと、木々の影になった建物と日向との明暗差の塩梅が絶妙になってくれる。古い建築物に寄りかかってそんな光景を眺めているだけで時間はあっという間に過ぎていくし、この後の予定がどうでもよくなるくらいには落ち着けた。

コロナ禍であるということを抜きにしても岩木山神社は観光客も少なく、参拝しているのはほとんどが地元の方という感じがしますね。

弘前市街を回る

さて、岩木山神社に参拝を済ませたところで、次の目的は弘前公園で花見をすること。

今回の滞在中でお天気がべらぼうに良いのは正直に言うと今日だけで、残る二日間はそれほど晴れ間が見えないか、もしくはもう桜が散ってしまっている可能性が高かったのです。なので「花見をする」のは今日がギリギリのタイミングとなって、投宿する前にある程度時間を確保しておきたいという意図がありました。

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岩木山神社から弘前公園までの道のりで走ったのは、これまた毎回通っている県道28号のルート。

このルートは途中までは岩木川沿いを走り、悪戸から先は住宅地を走る道になっていて、ふらいんぐうぃっちに登場した風景が多数登場するところでもあります。住宅地ということで多少は車通りがある一方で、田園地帯と住宅地が半々くらいな割合なので走っていて気持ちが良い。

ただ、そのまま岩木川沿いに走るのも高低差がほとんどないのでおすすめです。左手には常に岩木山も見えて景色もいいので。

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相馬アイスクリーム店で休憩

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安くて美味いという最高すぎるアイス。種類も多いのでこれからの季節は特におすすめ。

ただ、今回は景色とは別に理由でこのルートを通りました。

それが、この相馬アイスクリーム店でアイスを食べること。このお店もまた作中で登場したアイス屋さんでして、一度訪れてからすっかりハマってしまって今に至ります。アイスの特徴はとにかく安く、それでいて美味しいところがGood。価格帯はだいたい¥100~400くらいで、自分はいつも写真に写ってるアイス(¥90、味は4種類くらいある)を食べてます。

ここも弘前訪問の際には毎回通ってる気がする…というか、ひどいときには一日で3回くらいは訪れた記憶がある。特に夏になるとこのお店にお世話になる機会が多くて、エアコンの効いた店内でアイスを頬張っているともう堪りません。ライドの休憩に寄るもよし、特に用がなくてもとりあえずアイス食べに行くか、くらいの気軽さで寄るもよしと自分にとっては用途が広く、今年もまたたくさん訪問することになるはず。

毎年、この時期(さくらまつりの時期)から営業を始められるので、今回はこれが初っ端の訪問ということになりますね。

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アイスを満喫した後は、そのまま弘前公園に直行。

この週はずっと青森県内全体で強風が吹き荒れており、正直なところせっかく満開になった桜が散ってしまっていないかと心配だったのですが…この光景を目にしたことで杞憂に終わりました!

弘前市の弘前城(弘前公園)には、その広い敷地内におよそ2600本もの桜が植えられていて、しかも桜の種類は約50種と全国屈指の花見スポットになっています。東北地方に位置しているということで開花時期は比較的遅く、だいたいGW前くらいには満開を迎えるというのが毎年のパターン。もっとも、今年は例年に比べて満開になるのが相当早い様子でした。

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弘前城は端から端までほとんど高低差が無くてそもそも散策に向いているし、そこに桜の花びらが幾重にも折り重なるとなれば人が集まるのは必須。自分も、初めて訪れた際にはその混雑ぶりに驚きました。

この日は平日ということでそれほど人は多くなく、しかも快晴×満開という圧倒的に恵まれているシチュエーション。早速公園内を散策していくことにします。

まずは弘前市役所前の外濠に沿って東方面に進み、自転車置き場になっている東門へ向かいました。いつもだったら公園内を突っ切って移動ができるんですが、さくらまつりの期間は人が多すぎるので置き場所が決まっています。

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濠は直線状に続いていて、桜はその濠に沿って植えられています。

つまり濠の回りを歩いているだけでも桜並木を楽しめるし、さらに濠の端から向こう側を見れば延々と続いていく桜の「層」を見ることができるというわけ。上の写真のようにほんの一角だけ切り取ってもその重厚感に目をみはるレベルなのに、これが公園の外周すべてで見られるのだから贅沢というほかない。

この畳み掛けてくるような美しさ。これを味わうがために今回の青森訪問を決めたようなものなので、まさに予想通り、いや予想の上をはるかに飛び越えていくような光景を見ることができて、本当に幸せすぎる。

しかも弘前公園の桜は散ってしまった"後"も見応えがあって、濠の水面に桜の花びらが埋め尽くされる花筏がそれです。桜の絨毯が敷かれているかのように眼下がピンク色で染まっている様子、これはぜひとも現地で見ていただきたい。

桜といえば枝で咲いている状態ばかりが注目されているけど、弘前公園に限っては、その魅力は散った後も持続しているというわけです。一度で二度美味しいというか、「一生で一度は見ておくべき」というのは過言でもなんでもない。

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外濠の桜は多少葉桜になっていたものの、葉桜以外の桜はほぼ満開に近い咲き具合でした。

強風で花びらが散った後の枝が葉桜化するんだろうなと思いますが、葉と花びらが混在している桜ばかりだったのはこちらからすれば助かりました。木々全体が次第に葉桜化していくのではなく、一部一部が徐々に置き換わっていくので長く楽しめるのが桜の特徴…なのかも。

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まさかのamagamaさんとの遭遇

外濠をあらかた回ったところで、次は公園内の散策をしていくことに。

予定通り東門から中へ進み、ロードバイクを停めて準備をしていたところ、ここでamagamaさんと遭遇!amagamaさんは以前SNSで知り合った弘前歴が長い方なのですが、まさか本日お会いできるとは。

というか、お会いするのは今回が初めてだったんですよね。向こうから話しかけられたのでなぜバレたんだろうと思わざるを得ない。自分のロードバイクが特徴的すぎるからかも。

amagamaさんとは翌日のライドでご一緒する予定だったため、今日のエンカウントは本当に偶然。いやはや、旅をしていると思わぬ出会いもあるものだ。

というわけで、Part 2に続きます。